僕がワインを飲み始めたのは1990年代で、インターネットで簡単に調べることができる今と違い、本が主な情報源でした。イタリアワインに興味を持ち出した時はちょうど、マルコ・デ・グラツィアのバローロ・ボーイズが席巻していた時で、モダン/クラシックの軸で語られることが多かった。
そんな中、少し違うポジションだったのがアルド・コンテルノだったように思います。ジャコモ・コンテルノのジョヴァンニとは兄弟で、考えの違いから自身のワイナリーをおこしました。
折衷派と簡単に片付けると見えてこないものがあって、継承するもの、チャレンジするものと面白いラインナップでした。種子島に住む友人に何度か古いヴィンテージを飲ませてもらったこともあり、思い入れのある生産者の一つです。
5月30日に自宅で亡くなられました。
息子達に任せていたとはいえ
やはりさみしく思います。
そして、この人のワインを飲める時代に生きてて良かったと思う。
写真は、流石に、チカラやグランブッシアなどは置いてないのですが、
いま、パセミヤにある、バルベーラ・ダルバのコンカ・トレ・パイユの2008です。